マーケティングとセールスを、元お笑い芸人の視点で解釈してみる

お笑いの観点でビジネスをみてみた

こんにちは。さわです。

ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

この記事は、マーケティングとセールスを「お笑い」の観点で捉え直して、各機能を明確にすることを目的としたものです。

ぼくのメチャクチャな経歴はこちらをご覧ください。

チームのメンバーや、他部署の人に話した例え話の評判が良かったので、書いてみました。

僕自身が4年目の駆け出しなので、駆け出しのセールスやマーケター向けの記事になっております。

結論からお話すると、
マーケティングとセールスは、お笑いにおける「フリ」と「オチ」で整理できます。

まず、フリとオチって何なんだ?って話だと思いますので、そこから説明します。

フリとオチ

あなたが、ある日突然「おならぷー」という言葉が、すごい面白いんじゃないか、と思ったとします。

みなさん、想像してみてください。

その面白いと思った「おならぷー」ですが、知人にいきなり「おならぷー」っと発してウケるイメージありますか?

ぼくは滑るイメージしかないです。

思いついた瞬間は「イケる!」と思っているので、何人かに勢いで試して見るかもしれませんが、きっと滑るはずです。

でもこの「おならぷー」どうしてもウケさせたい。

その時に使うお笑いの力学を「フリ」と言います。

例えば、

  • 日常生活の中で言っても厳しそうなので、飲み会で言おう
  • 何か深刻な話をする雰囲気を作ってから言おう
  • 急に深刻な話をするのは不自然なので、友人に「大事な話があるみたいなんだ」と話を振ってもらおう

など。

いわゆる「ネタ」、例えば「コント」であれば、

  • 舞台の設定を友人の葬式にする
  • 発するキャラクターをシックなスーツに身を包んだ寡黙なロマンスグレーの男性にする
  • 友人への別れの挨拶で、「お前に心から言いたいことがある、」と前置きを入れる

あたりでしょうか。

いきなり「おならぷー」は間違いなくウケませんが、「フリ」を使って「おならぷー」が活きるための事前準備をしておくことで、ウケる可能性を引き上げることができます。

「おならぷー」がウケる環境を作る。
と言い換えてもいいかもしれません。

これが「フリ」です。

この「フリ」に対して「おならぷー」は「オチ」とか「ボケ」とか言ったりします。

一般的なお笑いの原理では、「フリ」がしっかりしていないと「オチ」が効かないと言われています。

ビジネスに翻って

あなたが個人的に新しい商品を開発したと考えてみてください。

商品には結構自信があります。ただ、いままで市場になかった類の商品です。

さて、そんな商品を、まったく面識のない企業Aに売りに行くことを想像してください。

どうでしょう?

会社の看板もない、商品に何が保証されているわけでもない。
結構厳しい場面をイメージしたのではないでしょうか。

「売るための土俵や前提がほしい」

これを作るのがマーケティングです。

ここまで書けば言わずもがなかと思いますが、
マーケティングはお笑いで言うところの「フリ」です

では、セールスは?

セールスは、「オチ」。

ではありません。

「オチ」や「ボケ」はサービスそれ自体です。

セールスは、「ボケの言い方・ウケさせ方」になります。

お笑いのたとえを使いながら営業組織を解説します。

上司から「おならぷー」で100人から爆笑取ってこい!と指示がありました。

普通は「おならぷー」ではウケません。

さて、どうするか。

  • 「おなら」と「ぷー」の間に間を入れてみる
  • イントネーションを変えてみる
  • お客さんと仲良くなって、なんでも笑ってくれる間柄になる

そんなこんなで「おならプー」をウケさせる仕事。それがセールスです。

「おならプー」でウケてこいと言われているので、「おならプー」は不変です。
しかし目の前にはお客さんがいる。
さてどうする?の技術。それがセールスです。

まとめると、

「ボケ」は「商品」
「ボケの言い方・ウケさせ方」が「セールス」

となります

今回の話から伝えられそうなこと①

引き続き営業の組織をお笑いのたとえを使いながら語りますが、

「ボケ」が悪いんだよ!とか
「お前の言い方つまんないからうけねーんだよ!」

という議論になりがちな気がします。

それも一理あります。

ただ、普通に考えると、「おならぷー」では、ウケる言い方のイメージ湧きません。

が、しかし、ここで、「フリ」が置いてけぼりになっていることが多いです。

「おならぷー」の言い方のみに血のにじむような努力をするのではなく、「おならぷー」がウケる「フリ」を考える。

例えば、50代男性に「おならプー」がウケるわけない。だから小学生に言いに行こうというのも「フリ」です。

しかも小学生の間で「おならプー」をはやらせたら、あいつら言うだけでウケるぞ、とか、これも「フリ」です。

今回の話から伝えられそうなこと②

セールスの話に終止しておりますが、マーケティング担当者はどうでしょう。

「オチ」をウケさせる、を焦点にアクション出来ていますでしょうか。

出来ているわ、と言われそうですが、意外と出来ていない印象があります。

「リードナーチャリング」とか「リードクオリフィケーション」とか、「用語」が多いので、目的がすり替わる瞬間が結構多いと感じていて、何のための「リードナーチャリング」やねん、状態が発生しがちだと思います。

「フリ」を効かせるためのアクションは、デマンドを作る。まで応用が効くと思っています。

まとめ

マーケティングとセールスは、お笑いにおける「フリ」と「オチ」で整理できました。

この観点で整理ができると、セールスとマーケの共闘イメージがより強くなって頂けるのではないでしょうか。

また、セールスからマーケへ。マーケからセールスへ。他部門からセールス・マーケへ。仕事の依頼、協力要請もしやすくなると思っています。

フリを作る人が、マーケ。
ボケを面白く言う人が、セールス。

以上。ありがとうございました。

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